2013/06/04

ワンタッチウィンドウユニット回収修理 (Automatic Window Control Module Defective)

この世代の車両には運転席の窓にはワンタッチで開閉する機能がついていますが、助手席や後部座席の窓には有りません。


左ハンドルが主体の欧米では特に不便を感じないかも知れませんが日本では駐車場の出入り口や高速の料金所も右ハンドル用になっているので助手席の窓を開閉する機会が意外と多いのです。


ワンタッチ機能の無い助手席窓は必要な開閉度合までずっとスイッチを押し続ける必要があるので結構面倒なものです


こうした不便から皆さん考える事は同じで、助手席側のスイッチだけを自動化するオーナーが結構居ました。 以前に電気関係に詳しい同世代のM5に乗る友人に相談したところ、どうせなら全ての窓を自動制御しようと言うことになり専用のモジュールを設計してくれました。


機能を拡充したり不具合対策をしたりと何度か改良を重ねて今のものに至ります。




以前に、このユニットを購入したオーストラリアのオーナーさんから一部機能しなくなったと報告を頂きました。  このユニットも多くの国内外ユーザーが利用していますが滅多にトラブルは聞きません。


私も同じものを導入してあり既に5年以上経過していますが機能不全は2回しか経験がありません、その2回もエンジンを切って入れれば復旧したのでハードウェア上のトラブルは一度も無い事になります。




ただ、今回報告のあったモジュールは装備している部品が焼損している事から何等かの電気的問題が発生したようです





この部分のICが焼けているのがわかります





モジュールはケースに入れて利用するようになっていますので何かが基盤の裏に触れて短路する事は無いと思いますが・・・・





詳しい原因の確認と修理をするため、製造設計をしてくれた友人のところに持っていく予定です。 友人の好意で彼が仕事を続けている限り修理が可能という市販品よりも品質の高いサービスが提供されています、流石メードインジャパンだ!





また詳細がわかりましたら報告致します