古いZF製ATのバルブボディ(Valvebody)整備,洗浄,点検,調整,修理,OHオーバーホールご相談賜ります(3HP12,3HP22,4HP16,4HP20,A4S270R,4HP22,4HP24,A4S310R,5HP18,A5S310Z,5HP19,A5S325Z,5HP24,A5S360R,5L40E,A5S440Z,5HP30,A5S560Z,6HP26)BMW,ジャガー(Jaguar),アウディ(Audi),ランドローバー(LandRover),ポルシェ(Porsche),シトロエン(Citroen),プジョー(Peugeot),マセラティ(Maserati),メルセデス(Mercedes),ベントレー(Bentley),フォルクスワーゲン(VW),アストンマーチン(AstonMartin),AL-4,A140,A240,A241,A243,A540,A541,A650.722.6
2012/09/30
ステアリングの遊び調整 Steering tighten adjustment
750用のステアリングギアボックスはリサーキュレットボール式でラックアンドピニオン式と比較すると構造が複雑でギアボックス本体もかなり大きなものです。 比較的大型の車両によく使われるシステムのようですが750や735にこのタイプを使った理由はよく分かりません。
ラックアンドピニオン式に比べ劣化が進むとステアリング操作時の遊びが大きくなる傾向にあるようですが、ギアボックスには調整システムが備わっています。
ハンドルを中心位置にして指で軽く左右に振って遊びの程度を確認します
ギアボックスの真ん中にあるネジが調整するためのものです
分解してみると仕組みが分かります
メインギアにはテーパー処理がされていてシャフトの位置調整により歯当たり位置が変わるようになっています。
シャフトを押し下げると遊びが無くなり、引き上げると遊びが増えます
ギアの歯当たりはハンドルのセンター位置が最もタイトになるように作られていますので、調整時は必ずセンター位置で行わないとギアやシリンダを傷める可能性があります。
ベントレー等ではステアリングシャフト側のトルクに規定値があるので参考にしてみて下さい。
車載の状態でも調整はもちろん可能です。 一般的には車載状態で調整するほうが多いと思います、注意点としてはやはりセンター位置で調整ボルトを1/4回転程締めたり緩めたりしてステアリングの遊びを確認すれば良いでしょう。
間違っても締め過ぎた状態で無理にステアリングを切る操作はしないようにして下さい!