2013/06/21

ZF製AT 5HP30のバルブボディ修理その3 (5HP30 Valve body Repair Pt3)

5HP30のバルブボディ洗浄と修理をするにあたり資料で紛失しやすいチェックボールやオリフィス等の部品がどのチャネルに実装されているかを確認します


他のバルブボディのときも同様に資料で確認しますが、たまに資料と一致しないものもあるので各チャネルの分解時には十分な注意が必要です。


資料にはアッパーチャネルとメインチャネルにそれぞれチェックボールやオリフィスがあると記載されています


アッパーチャネルにあるチェックボール




メインチャネルにあるチェックボールとオリフィス




最初にアッパーチャネルを分解整備します、このアッパーチャネル側には固定するボルトが見当たりません。 反対側のサブチャネルのボルトと共締めになっているようです。

そこでメインチャネルを挟んで反対側にあるサブチャネルの固定ボルトを全て外します、但しこれによりアッパーチャネルと同時に分離してしまうので上下のチャネルをクランプ等でしっかりと挟んで固定しておきましょう。 外すボルトは全部で12本です、このボルトも全て同じ長さなので使用する位置を保持する必要はありません。




アッパーチャネルを下側にして分離するとチェックボールはちゃんと規定の位置にあります




このアッパーチャネルにはプレートも付属しています




この車両は2-3ヶ月前にATFを交換しているそうですが、やはりチャネル内部のスラッジは除去できません。  これらの洗浄は分解整備しか方法がありません。




ウーン、汚い・・・




さて、今度は一緒に分離されているロアー側のサブチャネルを下向きにして分離してみます。  すると何やら変なものが見えます




有ってはいけない場所にチェックボールが有ります(笑)




このチェックボールは何処から来たかと言うと、このメインチャネルの穴からです・・・・・ 友人が試しにチェックボールをこの穴に載せると、そのまま何事も無かったかのように中に入ってしまいました(笑)







リバース不良の原因はこれです・・・・・



続く・・・・・