ATリバース障害の主な原因はチェックボールかシリンダスタックですが、今回の740は後者が原因のようでした。
リバースとフォワードの切り替え動作はチェックボールで行っているので、チェックボールが機能不全だとフォワードにも影響が及ぶケースがあります、今回の車両はリバース動作時に弱いクリープがありアクセルを入れると繋がるというケースでした。 恐らく汚れによるシリンダのスタックが一番影響している筈です。
予想通りバルブボディの汚れがかなり進行していました

バルブボディを分解しているとたまに意味不明のパーツが出てきます、これはシリンダスペーサーです

該当ピストンの上部に装備されています

補修作業も無事に終わり問題は解決しました、作業当日は東京には珍しい大雪のあとでかなり寒い日でしたが久しぶりのE32オーナーさんの来訪に Mr.Shogun も興奮気味です

作業終了時にオーナーさんもお掃除のお手伝いをしてくれました、お客様ですから必要無いのですがお気持ちは有り難いですね。
