この車両のラジエーターにはATFクーラーが装備されているのですが、ラジエーターのサイドタンクは樹脂製なので熱と経年劣化で膨張を繰り返し細かなクラックがクーラーラインのコネクタ部分に発生するようです。
どの車両も同じところから冷却水漏れを起こしてしまいます。 以前に友人がATFクーラー接合部のOリングを交換したりしてみましたが、結局改善は見られず今はサイドタンク自体に問題があるとの結論に至っています。 サイドタンクとATFクーラーの構造は以前に分解してみましたのでこちらで判ります
→ATFクーラーからのクーラント漏れ
私の車両も気が付けば漏れが始まっていましたので、根本治療をするべくラジエーターのオーバーホールをしました。 とは言ってもDIYでやるには敷居が高いのでいつもの専門業者にサイドタンクをワンオフ製作してもらってます(笑)
修理が終わって送られてきたラジエーターです
これはこの車両に実装していた現物を送ってオーバーホールしてもらってますが、新品のように綺麗になってます
ウィークポイントとなっているATFクーラーラインのコネクタ部分は完全に溶接で埋め込まれていますから、もう漏れる心配はありません、アッパーホースの取り付け部もメタルパイプになってますからここが折れる心配も無くなりました(笑)
サイドタンクを解体してアルミ板で溶接加工しています、当然ながら解体時にコアも綺麗に洗浄してくれています。 以前に分解したものを見ると1/3程度コアが詰まり気味でしたからこの洗浄は冷却機能の向上に非常に有効です
タンクのマウント部分
水抜きバルブとオイルクーラー用ステー部分、B12にはオイルクーラーが実装されているので今回はステーの製作もお願いしました。
シュラウドカバー固定部分は抜け防止ピンではなくボルト留めになり固定性もアップ
Mr.Shogunから借りて仮運用していたラジエーターを早々に外します、オーバーフロー用ホースは三つ又に燃料ホースを繋いで代用していましたが年数的にもそろそろ寿命なので純正品に交換します
オイルクーラーのラインも外して
オーバーホール済みのラジエーターにオイルクーラーを移植します、ステーは左右にあり右側タンクは元のままですからクリップが付いていて固定されますが左側にはクリップは無いので今回は耐熱耐候性のゴムシートを挟んでオイルクーラーが走行時に振動しないようにしました。
交換済みのラジエーターです
先日、壊れやすいヒーター用の補助ポンプも6年経ったので新品交換をしましたし、これでまた6年は水周り整備は大丈夫でしょう。 ラジエーター屋さんはいつも良い仕事をしてくれます(嬉)