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2014/05/12
謎の排気温度警告燈表示 ( Exhaust temperature warning kill )
当時この世代のB12は正規ディーラー車や並行輸入車に関係無く日本向け仕様として排気温度警告表示が付加されていました
ノーマルの750にはこの機能は装備されておらず恐らくアルピナのスポーツ触媒を日本の悪い道路事情(渋滞が多い)で異常加熱が発生するのを懸念して追加したのでしょう。
なので、この機能に関しては各年式毎の配線図資料にも記載が無くエンジンシステムに関与しているのか殆ど判りません。 でも古いBMWを知るショップのメカニックの話や各所の情報を総合するとメーターパネル上への警告表示だけと言うのが一般的なようです。
私のB12はこの排気温度警告燈が再登録当初から点いたり消えたりをずっと繰り返していました。 当初はセンサーまで通じる配線の不具合等を疑って色々と整備していましたが、一向に回復の兆しが見られないですしエンジンのアイドリングも芳しく無いので思い切ってこの機能そのものを無効にする事にしました。
仮にエンジンシステムに関与するとしても、その場合冷間時の燃調管理だと思われます。 センサー自体か制御ユニットに不良があれば規定外の信号が出ていてそれによりアイドリングが影響を受けているかも知れません、まず必要なのは正常に機能している場合どのような状態かです
B6に乗る友人が搭載されている排気温度センサーの規定値を稼動時と停止時に計測して教えてくれました。 冷間時(停止時)が2Ωで暖気時(稼動時)で殆ど0Ωになるとの事でしたのでこれに近いか確認します。
センサーからくる配線は運転席下にある制御装置を経由してメーターの警告燈に繋がっていますので、制御装置の手前で配線を切り抵抗値を測定します。
左右どちらかは確認できませんが、一つは規定値に近いので正常のようです
もう一つは、どうでしょう? ん? 7.3Ω? 何とも怪しげな数値です(笑)
車両側の症状としては警告燈が点燈する方向なので抵抗値としては運行時にゼロに近い値を得ているか、或いはセンサーや制御装置自体が故障していてメーター側に誤った信号を出しているかが疑われるのですが、この時点では切り分けができません。
そこで、センサーと制御装置の間で接続を切り、制御装置寄りのケーブルを短路させて抵抗値を0Ωに見せかける事にしました
コネクタをバイパスします
左右にセンサー線があり混同するといけませんので、それぞれをタイラップでまとめておきます
施工後、数日運行していますが特に警告燈が点く事は無くなりました。 異常な動作をしていたのはセンサー自体の問題であると思われます。 アイドリングや燃調の不具合についてはあまり差が見られないのでやはりこの警告機能自体はエンジンシステムに影響はしていないようです
エンジン始動時のハンチングや失火は主に外気温が下がる冬場に多く見られる症状なので、また冬場にそれらが出るか出ないかを継続して考察する事にしましょう