2013/02/23

ALPINA E36 B3 5HP18 バルブボディオーバーホールPt5 (Valve body repair)

サブチャネルは残り一つで、これも同様にパーツの脱落が無いように下向きで切り離します


次はメインチャネルですが、残ったボルトを外すといきなりメインチャネルが分解して事故が起きては困りますので、クランプを掛けて防止をしておきます。


メインチャネルには専用のガスケットが使われていますが新品の手持ちはありません、とりあえず開けてみて損傷が酷ければ手配をして次回まで作業は中断となります。 念のためガスケットとメインチャネルの分離には秘密のテクニックを駆使して綺麗に分離しました。

さすがにメインチャネル内には多数のアキュムレータやチェックボール等の細かなパーツがあるので相当慎重に作業を進める必要があります。


残念ながらメインチャネル内もスラッジの堆積が酷いようです、通常ならガスケット交換ですが汚れは酷いもののガスケットの弾性や状態は良いので秘密の洗浄方法を使い再利用する事にしました。


こちらは分離開放されたメインチャネルです、アキュムレータの数は4HP24に比べると多いですが更にこのチャネルにはフィルタも装備されています。 このフィルタが詰まってもトラブルになりますが幸い大きな目詰まりは確認されませんでした。


ガスケット側のプレートとメインチャネルの状態を確認していると、2箇所程アキュムレータが見当たらないところがあります。 分解作業は慎重に行っているので部品の脱落は無いと思えますが

1箇所目




2箇所目




資料を確認するとどうやら最初からこの2箇所には何も無いようです、そこでプレート側をよく見てみるとアキュムレータがある部分には擦れたあとが


一方の何も無い部分は綺麗なままです


やれやれ、一安心です。  ちなみに5HP18のバルブボディに装備されているアキュムレータには上下の方向性は無いようです、4HP24のものはすり鉢状になっており取り外して再装備するときには方向性を間違えないように注意する必要があるのですがこれはその分作業が容易です。


さてこれも洗浄して、まだ終わらない・・・