ご相談の車両はこの年式で走行距離が僅か50,000km程の極上車です
オーナーさんからの情報ではATに深刻な不良がある訳では有りませんが3速から2速にシフトダウンするときに少しフトショックが大きく感じる事と最近トルクフィールが少し悪いので改善できるなら改善して欲しいとのオーダーです。 予防的なオーバーホールが主ですが出来る限り要望にもお応えできるように調整もしてみます。
早々にATFを抜いてオイルパンを開けてみます、ATFは定期的に交換されているそうです
オイルパン内部の状態です、殆どスラッジやダストもありませんね。 ATFを最近交換されているのでお掃除済みと言う事でしょう
磁石には僅かに鉄粉が付着しています
5HP18はハーネスを付けたままバルブボディを降ろしますのでコネクタカプラを本体から外します
ブレーキバンドやギア噛み不良による破損兆候も見られません
オイルパンはATF交換時に洗浄できますが、バルブボディ上部に隠れた部分はそのままなので劣化して剥離したクラッチフェーシングの一部が残っています
取り出したバルブボディ本体です
フェーシングの剥離ダストやスラッジはバルブボディ上部の裏側に堆積します、ここにも少し残骸が見られますね
次はバルブボディのオーバーホール作業です