2014/07/21

エンジン不調の原因確認 (Engine Miss Fire Check)

毎日のようにV12を運行する上で多少のエンジン不調は許容範囲といつも割り切っているのですが、今年に入ってからの不調はあまりに酷く無視しているとエンジンストールしそうな勢いで車検を通す時に問題になると困るので重い腰を上げて整備する事にしました


最近は他のオーナーさんからの整備依頼が多いので自分の車両整備が疎かになりがちです、それを察してか愛車は毎日のようにグズります。 このところ酷いのはエンジンのアイドルバラつきで冬場のようにハンチングはしませんが失火が酷く排気ガスの状態もよくありません


不良の確認されたラムダセンサーを交換した直後は良かったのですが、それも日が経つとまた同様の症状です。  診断機を繋いで各種センサーからのシグナルやエラー情報が無いか診ても特に数値上の異常は見られません、こうなると厄介ですね。


仕方が無いので思い切った方法で原因を探ることにしました、原因として考えられるのは燃調不良か燃焼不良なのでDMEとEMLを交換してテストしてみます。  B12はカムシャフトや圧縮比がノーマルと異なるのでこれらコンピュータユニットも専用となります、当然ながらノーマルのユニットに交換すると燃調が合わないのでエンジンは正常に機能しません。  ただ正常に機能しないと言ってもエンジンが掛からない訳では無く不調になるだけです、その不調具合が今の状態と似た状況にあれば原因はカムタイミングのズレにある可能性が高くなるということです。


まずDMEから交換してみます、前期と後期でコネクタ形状が違うので互換性はありませんから注意が必要です




DMEは主にスロットル制御を受け持ちますからアイドル状態での挙動には変化が無いと予想されます。 予想通りユニットの交換では目立った変化は感じられませんでした、次にEMLも交換してみます





今度は挙動に変化が現れました、予想通りの感じでより挙動が不安定になって失火が酷くなっています。 ノーマルエンジンと点火タイミングや燃調が違いますから不安定になるのは当然ですが、ここで大事なのはその不安定感が交換前と似ているかどうかです。  全く異なる挙動であれば燃調やカムタイミング以外の原因を疑う必要がありましたが、どうやら同じような感じで更に失火が酷くなった傾向と判断ができました。


ほぼ原因はカムタイミングの不良で間違い無さそうです、さてエンジン調整の準備をしないとね・・・