2013/11/09

ロックセンサーユニットの考察 ( Lock Sensor Defective )


不思議なトラブルに見舞われていたエアコンコンプレッサですが、ロックセンサーをバイパスする事でようやく完治したのでトラブル元になっていたセンサーユニットを調べてみました。



このロックセンサーはE32の中でも750にのみ搭載されています、エアコンコンプレッサはファンクラッチとドライブベルトを共有しておりコンプレッサが故障してロックするとベルト切れやベルトのスリップが発生してファンクラッチの稼動を阻害する可能性があるためそれを防止するのが主な目的です。



センサーユニットは単純なロック状態だけでは無くエンジン回転数に応じてスリップ率を30%程度のマージンでモニターもしておりベルトの緩みやコンプレッサの故障診断機能も兼ね備えている優れものです。  でもこれ自体が故障してしまうような今回のトラブルだと意味が無いですが・・・



アウトバーンを高速巡航する車ですから極めて高いエンジン回転域でコンプレッサの起動停止を行うと最悪ベルト切れが発生する可能性があるので、このユニットはエンジン回転数もモニターしていて必要領域ではコンプレッサの起動を阻害するようにもなっています。



取り出したユニットはこれです





ユニットを開けてみました





ユニット基板の上面です





ユニット基板の裏面です





注意深く半田のクラック等が無いか点検してみましたが、特に気になる部分はありませんでした。 今回はユニット内部の障害のようです、これは修理不可と言うことで・・・