ZFの4HP24はフィルタ交換が簡単にできるようになっているのですが、交換用のフィルタは他の消耗部品と同様に純正品以外のOEM品も数多く出回っています。
主にメードインチャイナの粗悪品が多いのですが東南アジアや他のところで生産されたものは比較的品質も安定しています。 ただフィルタ以外にも付属しているOリングの規格サイズが微妙に異なることがあり十分なダスト除去性能に至らない場合もあるようです。
以前JB1さんが指摘されていたOリングのフィッティングについて検証してみました。
左の3個は今回用意した代替品(左2個は市販品、小さい1個はブレーキブースター用のものです)
右の1個は純正に付属していたOリングです
純正品は本来適切なサイズであるべきですが
実際にはかなりの隙間ができています
一番大きいものを合わせて見るとこれは駄目です
2番目の大きさのものを合わせて見てもやはり大きすぎます
3番目のブースター用Oリングは良い感じです
純正品と比較すると結構太さがあります
フィルタ側の適合を見てみます、1番大きいものはフィルタにも大きな隙間ができるので駄目です
2番目の大きさのものもやはり隙間が大きいです
ブースター用のOリングはフィルタ側にも良い感じです
こちらは純正品のOリング適合です、フィルタ側には隙間はありません。 純正のこのサイズでもう少し太めのOリングがあれば一番良いのですが意外と見当たらないのです
フィルタを装備するときには3本のボルトで圧着されますが実際にOリングとバルブボディに隙間があるかどうかは見た目では確認できません。 しかしバルブボディ内部のソレノイドにこのフィルタスクリーンより大きめのダストが確認できると言う事はフィルタ自体に製造上の不良があるか接合部のOリングが十分に機能していないかどちらかの原因しか思い当たりません。
とりあえずこの処置をしてから過度にATの挙動が悪くなるような状況は確認できていません。