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2013/11/09

コンプレッサが勝手に起動する障害の修理完了 (Compressor Automaticaly Starting when killing Aircon function complete Fix )


Johan750さんのアドバイスでロックセンサーの故障が疑わしいとの事でしたので、ロックセンサーユニットを完全にバイパスする処置をしてみました。



以前に、エアコンコンプレッサが起動しないトラブルが発生したときに該当線をバイパスする処置は行っていたのですが、今回はロックセンサー自体の不良により勝手に起動するような事態が考えられます。



私の車両に搭載されていたロックセンサーは1989年~1990年モデルのものと同じでコネクタが2個刺さっているタイプです





緑の5ピンコネクタの「黒/白」線を切断して、黒の4ピンコネクタにある「赤/黒/黄色」線にバイパスします







該当線をバイパスするとコンプレッサはIHKAと圧力スイッチだけで稼動する仕様になりますが、ロックセンサーが不良の場合はコネクタは両方とも抜いた状態にしておく必要があります





接続後にテストをしてみると、コンプレッサはもう勝手に起動する事は無くなりました。 勿論、エアコンスイッチを入れると稼動してガス圧力が上がると停止するようになり無事に直ったようです。



ロックセンサーの機能は失われてしまいますが、必要なら予備のユニットに交換すれば大丈夫でしょう。

2013/11/06

コンプレッサロックセンサユニットの年式による相違 (Compressor Lock Sensor Unit Differences )


エアコンコンプレッサのロックユニットは年式により回路やコネクタに違いがあるので注意が必要です



ユニットは大別するとコネクタが2種類(5pin+4pin)と(10pin)に分類されますが、回路構成を含めると3種類になります



89年~90年生産の車両にはこれ





91年~92年生産の車両にはこれ





93年~94年生産の車両にはこれです





ロックセンサーの機能を維持する場合にはモジュールを正常なものと交換すれば良い訳ですが、機能が不要であればモジュールに繋がるコネクタを抜いてそれぞれ赤線の部分をバイパスして直結すればIHKAによるコンプレッサ制御起動リレーと圧力スイッチだけを経由した接続に変更できる筈です。



ロックセンサーが不良の場合はこれで直る筈なんですが・・・・どうでしょうね(笑)



2013/11/05

コンプレッサが勝手に起動する障害の考察 その6 (Compressor Automaticaly Starting when killing Aircon function Pt6)


海外掲示板でMr.Johan750さんからロックセンサーの障害を疑ってみてはどうかとアドバイスがあったので回路図を確認してみました。



エアコンは年式により多少回路構成が違いますが私のB12にはAUCも搭載されているので後期仕様の年式でコンプレッサの駆動元を見てみます



エアコンコンプレッサへの電源入力は1系統で、そのラインはロックセンサーから来ています





そのロックセンサーのコネクタには7ピンのコネクタがあり2本は水温センサー、1本はアース、1本がコンプレッサ駆動、2本が電源入力、1本が制御用、となっているようです



Mr.Johan750さんの話では水温センサーの不良やIHKAユニットのオーバーヒート等でも障害が発生するとの報告がありました、水温センサーに関しては2年程前に新品部品に交換しているので不良の可能性は少ない筈ですが、吸気温度センサーの断線障害も経験しているのでその辺りも可能性として保留しておきます。



ロックセンサーに入る2系統の電源のどちらかでコンプレッサを駆動しているわけですが、それぞれどこを経由しているか見てみると1つはガス圧力スイッチでもう1つはコンプレッサ制御リレーです。 コンプレッサ制御リレーはIHKAから制御されているので、IHKAの不良ならば先日の交換で問題は解決している筈です。







電気系のトラブルは地味に追跡してテストするしか無いので面倒です。 ロックセンサーユニットの暴走ならば交換すれば容易に解決しそうですが、代替部品が手元に無いので暫く確認はできません、果たしてどうなるでしょうね。



2013/11/04

コンプレッサが勝手に起動する障害の考察 その5 (Compressor Automaticaly Starting when killing Aircon function Pt5)


ドイツ本国のネット掲示板でIHKA基板には高温になる部分がありオーバーヒートして回路が暴走する事例が紹介されていました。



確かに基板の裏側をみるとかなりの焼けがあります





目視で確認している分には特に問題無さそうに見えますが





老眼でよく見えませんのでデジカメで接写して拡大してみました





うーん見事に半田クラックが出来てます、良く有りませんね。



海外では、このユニットを改造して空冷ファンを取り付けた猛者もいるようです

http://www.e32-schrauber.de/bmw/daten/ihka/IHKA_Modifikation.pdf





取り出したユニットの半田を補修したら、この改造をしてみますかね。



コンプレッサが勝手に起動する障害の考察 その4 (Compressor Automaticaly Starting when killing Aircon function Pt4)


ようやく交換作業に着手です



ブロアレジスタやエアコンフィルタの交換と同様にこのIHKAユニットを交換するには助手席のグローブボックスを解体する必要があります、更にこのユニットは運転席側にもコネクタがあるので運転席下のパネル類も解体しなければなりません。(憂鬱だ)





グローブボックスにはALPINAの整備記録簿やオーナーズマニアル等が収まっています





グローブボックスを分解すればコネクタ形状の確認が容易にできるかと思ったのですが、残念ながらこの時点でも正確には確認できません。 期待はしていませんでしたが、いつもの事です(笑)





という訳でエアコンダクト類も外していきます





ちょっとは見やすくなったかな?





ちょっとケーブルが邪魔なので、どうやら新型のユニットで間違い無いようですね





確認ができましたので運転席側のコネクタも外して取り出します





何でかなー、お約束のように部品番号が違います(笑)、まー大丈夫でしょう





ユニットの実装は上下にあるガイドに沿って行います、上側のガイドはスリット状になっています。 これが後々の加工上重要になります。





ガイドは上下にこんな感じであります





ユニットをガイドに沿って押し込んでクリップが固定されれば完了です








交換後ですが・・・・、コンプレッサの起動は発生しなくなったのですが、今度はエンジンが温まって数十分経過したときにエアコンパネルがかってに起動する現象が発生しました。  これは以前にも何度か発生しているのでパネル側の問題かもしれないので少し経過を観察してみます。



コンプレッサが勝手に起動する障害の考察 その3 (Compressor Automaticaly Starting when killing Aircon function Pt3)


せっかくなので制御基板についても比較してみましょう



こちらは旧タイプ





こちらは新タイプ





並べてみました




それぞれにちょっとした違いがあるようですが






電気にあまり詳しくはありませんので細かな部分についてはよく分かりません(笑)






多少の機能追加や変更がされた程度のようです、前期と後期の大きな機能差といえばAUC(自動内気循環回路)が追加になった事です








交換作業は面倒なんですよね・・・・



2013/11/03

コンプレッサが勝手に起動する障害の考察 その2 (Compressor Automaticaly Starting when killing Aircon function Pt2)


現時点では明確な原因が特定出来ていないのでとりあえずIHKA制御ユニットから交換してテスト評価してみることにしました



制御ユニットは年式や制御方法により大別すると2種類あり、それぞれコネクタ形状が異なり互換性はありません。 私のB12に搭載されているモデルが不明でしたのでMr.Shogunから2種類の制御ユニットを借りてきました。



コネクタに出っ張りがある上側のものが前期型モデルで、コネクタがフラットな下側のものが後期型に分類されます。 ユニットは後期型の方が少し長くなっています





ユニットを装備する際に違いが無いか裏面確認してみました、両方とも同じ形状のようです





厚みを確認してみました、こちらは特に差は無いようです。 形状を見る限りは両者とも実装に差異はありませんが、コネクタが異なりますので当然機能も異なります。





ユニットの段差の形状も同じです





前期型のパーツ番号情報





後期型のパーツ番号情報





運転席側(左ハンドル)のコネクタ形状、その1





運転席側のコネクタ形状、その2





助手席側のコネクタ形状、その1





助手席側のコネクタ形状、その2







さて、次回は交換作業です・・・・





2013/10/28

コンプレッサが勝手に起動する障害の考察 その1 (Compressor Automaticaly Starting when killing Aircon function)

ガレージでアイドリングしているとエンジン周辺から定期的な異音がするので確認をしてみると、何故かエアコンコンプレッサが定期的に起動しているようです。


普段は運行時にエアコンを常時使用しているので動いている事自体には不自然さを感じていないのですが、今回はちょっと事情が違います。


コンソール内のエアコンスイッチは切ってありエアコンは稼動していない状態が正常ですが、エンジンルームを見ていると1分程度停止して数秒クラッチが稼動する動作を繰り返しています。


以前、エアコンスイッチを入れても起動しないことは何度か経験があるのですが、勝手に動きっぱなしというのは初めてです。


海外サイトの経験者からはコンプレッサクラッチが入りっぱなしになって切れないといったトラブルは良く聞きますが、それはあくまでエアコンを使っている場合であり使っていない時に起動するこのケースは聞きません


回路図を見てみるとエアコン制御ユニットからの信号で起動電力はリレーを経由しているだけです






750の場合は、これ以外にもロック制御やオートベンチレーションシステム等エアコンに関係する付加機能が多いのですが、コンプレッサ制御に関してはIHKAからの起動信号だけのようなのでユニットから信号が出ているかどうかを調べればとりあえず原因の切り分けが出来そうです。




まだ、確認していないので今度という事で・・・・・(笑)