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2014/03/20

ポルシェ911カレラ4のAT修理完了 ( Porsche911 AT Trouble Fix Final )


ポルシェのAT調整は無事に完了しました、施工後2日間エンジンが冷えている状態で朝にテストをしましたがもう問題は発生しなくなりました。 あとはオーナーさんへの引渡しを待つだけです。






バルブボディ洗浄のご要望も頂いていますが今回はこれで暫く様子を見て頂いて確実に解決している事が確認されれば、また次回のATF交換時にでも作業を検討しましょう。




2014/03/18

ポルシェ911カレラ4のAT修理 Pt2 ( Porsche911 AT Trouble Fix Pt2 )


2カ月前に交換されたATFは高価な部類のブランド品です、ATFはAT本体を降ろさない限り全量交換は構造的に出来ませんのでフィルタ交換時に新しいオイルを補充して貰ったそうです。





私は古いオイルを見ていないので状態の把握は出来ませんがオーナーさんから聞いた話ではかなり汚れて劣化していたそうです。 オーナーさんは古いオイルと新しいオイルが半々の状態なのでその点も懸念されていたようです、念のため抜いたオイルを性能評価してみました


個人的にはもう少し性能レベルを変えたほうが良さそうな状態でしたので、今回は性能調整用のATFをブレンドして細かなチューニングを施しました


このタイプのATは補充手順やATF量の調整には適切な判断と技術と設備の全てが必要です、そもそも一人で出来ない内容ですし十分注意して作業は昨日中に完了しました。 翌日、オーナーさんから聞いていた朝一の冷間時の異音は発生しなくなりました、念の為もう一度明朝にテストして問題がなければ完了です





2014/03/17

ポルシェ911カレラ4のAT修理相談です ( Porsche911 AT Trouble fix )


今日は2000年式のポルシェカレラ911オーナーさんからAT不調修理のご依頼です



2ヶ月程前に輸入車専門のショップでATF交換をしたら、ATから異音がする状態になってしまったとの事です。  異音は冷間時に顕著でATFの温度が安定すると音はしなくなるようで、作業を依頼したショップにその件について問い合わせると十分に暖気してから走れば良いと回答されたそうです


ショップがATに詳しく無いのは仕方が有りませんが、ATFを交換する前には何も異常が無かったのでATFを交換したことによるトラブルであるのは明白です


走行が100,000kmを超えている車両でATFを交換した場合、その結果についてショップやディーラーは責任を負わないのはいつものことですが、今回の回答については流石にオーナーさんも納得が逝かないようでした。


ATFを交換したせいでバルブボディやAT内部に体積していたスラッジが何らかの問題を起こした可能性があるので、修理するには全交換かリビルドしか無いとも言われたそうです


ネットを色々調べてるうちにこのブログの情報を見られて原因確認と対策が可能か問い合わせを頂きました。  メールや電話で状況について確認をするうちに責任は負えなくてもぜひ診て欲しいとのご要望でしたので車両をお預かりして検証してみることにしました。


ポルシェカレラ4の文字が



素敵なお車ですねー



ポルシェも1995年~1997年頃のモデルには5HP19が搭載されていますが、5HP19は年式や車両によりこんなに種類があります


・5HP19
・5HP19FL
・5HP19FLA
・5HP19HL
・5HP19HLA


このポルシェは2000年モデルなので5HP19HLです、FLAまでは施工実績がありますがHLはまだ整備歴がありません。  資料は揃っていますので問題はありませんが




最初のチェックはATF状態からです





まずは、オーナーさんの言う「ギア鳴き」症状を確認するために誘発しやすい条件を設定してテストします。  症状の確認はできましたので車両をお預かりして対策をすることにしました、数日必要な旨をオーナーさんに伝えて完了したら連絡をする事にしました。