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2016/07/16

最近ブログの更新をしていませんが・・・

作業車両の依頼と施工修理や対策強化部品への換装等OH案件は順次予約を頂いて行っています。  最近特に5HP系の部品寿命による相談案件が多く表面化していない即死予備軍が多数いるものと疑われます、先日対応したE38は首の皮一枚で死亡寸前でした。

何ら予兆が無いからと安心していると突然死に見舞われて泣きを見ますので早めのご相談をお願いします、事態が悪化してからの補修はあまり意味がありませんので・・・


2015/10/08

A5S系、5HP系車両のオーナーは早急な対策を!

ZF製のATで5速モデルにお乗りのオーナーさんからの相談で一番多いのがDやRのシフト操作時にトルクバックが遅れたり来ない症状です。


殆どの原因はバルブボディ内部で流路の切り替えを受け持つチェックボールが磨耗してしまい閉塞弁や切り替え弁の役目を果たしていない事に起因します。 本来チェックボールは遮蔽弁として機能しなければいけませんが、サイズが小さくなると閉塞用の穴に引っ掛かってしまったり、最悪は穴を通過してしまい本来の位置と異なる場所に移動してしまう事があります。


チェックボールは樹脂製なので長年運行している間に削れてサイズが小さくなったり破砕して無くなってしまうケースもあります。 この画像はチェックボールが消耗してメインプレートを通過してしまっているバルブボディです、閉塞弁としての機能が失われればクラッチに適切な油圧を送れませんからトルクに耐えられなくなったフェーシングが一瞬で剥離してATは重大なダメージを負います。






クラッチにダメージが発生するともうそのATは降ろして完全なオーバーホールをするしか修理する方法はありませんので40万円~50万円とも言われる修理費用が必要になります。 同世代に搭載された全てのモデルは同じリスクを抱えています、今は何事も無くても対策部品に交換しない限り必ずそのATは将来問題を引き起こします。



早期にバルブボディのオーバーホールをしておけば数万円の整備費用でそのリスクは避けられるのですがね・・・・ やるやらないはオーナーさん次第ですから



2014/03/26

ALPINA E36 B3 のバルブボディオーバーホール Pt2 ( E36 B3 5HP18 Valvebody Overhaul Pt2 )


5HP18 のバルブボディには世代によりこんな内部フィルタがついているものがあります





バルブボディ内部でこのフィルタに引っ掛かるほどのダストがあるとすれば破砕したチェックボールやスプリングでしょうか? あまり装備していても意味は無いと思うのですが。





1速2速管理用のワンウェイバルブは装備されていないタイプのようです





チェックボールが消失したのならばバルブやスプリングの残骸がある筈ですが綺麗なままなので無しと判断しました





全ての作業は完了です





車両を引き取りに来て頂いたときにオーナーさんに試乗してもらい問題が解決している事を確認してもらいました。  後日、高速道路で存分にアクセルを踏んでテストされたようで改善結果に大変満足しわざわざご連絡まで頂きました




結果にご満足頂くと作業者冥利につきます





2014/03/20

ALPINA E36 B3 のバルブボディオーバーホール Pt1 ( E36 B3 5HP18 Valvebody Overhaul Pt1 )





ご相談の車両はこの年式で走行距離が僅か50,000km程の極上車です





オーナーさんからの情報ではATに深刻な不良がある訳では有りませんが3速から2速にシフトダウンするときに少しフトショックが大きく感じる事と最近トルクフィールが少し悪いので改善できるなら改善して欲しいとのオーダーです。 予防的なオーバーホールが主ですが出来る限り要望にもお応えできるように調整もしてみます。


早々にATFを抜いてオイルパンを開けてみます、ATFは定期的に交換されているそうです





オイルパン内部の状態です、殆どスラッジやダストもありませんね。 ATFを最近交換されているのでお掃除済みと言う事でしょう





磁石には僅かに鉄粉が付着しています





5HP18はハーネスを付けたままバルブボディを降ろしますのでコネクタカプラを本体から外します





ブレーキバンドやギア噛み不良による破損兆候も見られません





オイルパンはATF交換時に洗浄できますが、バルブボディ上部に隠れた部分はそのままなので劣化して剥離したクラッチフェーシングの一部が残っています





取り出したバルブボディ本体です





フェーシングの剥離ダストやスラッジはバルブボディ上部の裏側に堆積します、ここにも少し残骸が見られますね









次はバルブボディのオーバーホール作業です





2014/03/08

ALPINA E36 B3 3.2 の施工依頼です ( E36 B3 5HP18 Valvebody Cleanup )


今回ご相談においで頂いたのはALPINA-B3のオーナー様です、搭載されているATは5HP18ですがALPINA独自のスイッチトロニック仕様の車両です。






確か、友人の車両にもこのスイッチトロニックが搭載されていた記憶があります






車両はお預かりしての施工です。




2014/03/03

予備部品の返却 ( Spare Valvebody Pre Cleanup )


以前に施工依頼のあった車両と同型のバルブボディを名古屋の友人が所有していましたので、スプリングやロッド等の内部パーツ破損に備えてお借りしていました。  施工した車両のバルブボディは洗浄だけで直りましたのでこのバルブボディから移植した部品はありません。




この予備バルブボディの動作には問題ありませんが、お借りしていたので分解オーバーホールをしました。  分解洗浄するとオイルが無くなってしまいます、車両に直ぐに搭載するなら問題は有りませんが長期保管をするのには不向きです。  普段はやりませんが今回は組み上げするときに各部品にATFを充填しておきましたので長期保管も大丈夫です



配送には強度の高いビニールパックを使用しました、気持ち程度ですが(笑)







2013/02/25

ALPINA E36-B3 ATトラブルのその後 (Announce from B3 owner)

バルブボディのメンテを依頼されたのは昨年の暮れで作業を行ったのは年明け早々だったのですが、その後オーナーさんからバルブボディの作動状態をご報告頂きました。

メンテが終わったものと載せ換えをしてからは非常に快適な作動状態だとの事です、問題が解決して良かった良かった。 該当のATは既に300,000kmを越えている事もあり、今後トラブルとして予想される点としてブレーキバンドの破損が懸念されるとお伝えしておきました。

5HP18は遊星歯車ハウジングを停止させるのにブレーキバンドを使っていて、これがシフトの度に磨耗を繰り返します。 磨耗が進むと多くの車両でこのバンドが破断して作動不良になるのである程度走行距離のある車両は予備的に交換をしたほうが良いと思います、交換にはAT本体を降ろす必要がありますが作業自体は比較的簡単な部類では無いでしょうか。


まー、あくまでAT整備が出来る人が言うレベルでの話ですが・・・


ALPINA E36 B3 5HP18 バルブボディオーバーホールFinal (Valve body repair)

チャネルの中でもメインチャネルは一番大きく流路も複雑なので洗浄も大変です、細かな部分にエアーを噴いて確認しながら洗浄しますが油断をしているとATFや洗浄液が飛んできます。  今回も作業中に目に入って大変な思いをしてしまいました。

バルブボディはアルミ合金製なのでエンジン部品などの強力な洗浄剤に浸しておくとあっという間に腐食したりするのであまりお勧めはできません、ひたすら目視確認をしながら適切な洗浄が必要です。

さて、残りのサブチャネルのメンテ続行です。 実は5HP18の整備書にはあるチャネル内にあるワンウェイチェックボールをプラスチックから金属製のものに交換しなさいと指示がされています、恐らくチェックボールが粉砕してトラブルが多発したのでしょう。

該当の部分を見てみると


これが該当のワンウェイチェックボールです


資料にはサイズ等の指定が無かったので現物で確認します


およそ4.5mmアバウトですね・・・ とりあえず適合するものが手持ちに無かったので今回はそのままにして起きます。 もしトラブルが発生すればまたその時に対応と言う事で


さて、一通り全てのチャネル洗浄が終わったら各チャネルを実装していきますが、これが意外と大変でです。 ただ組めばいいという訳では無いのですね、単純にそのままボルトを元の位置に戻して組んでいっても組み付けできません、このあたりはエンジンと同じでボルトの締め付け順序やらマージン調整やらをきっちりやらないと何度も組みなおす事になります。 そのあたりはやはりバルブボディ分解整備の経験値を積んで把握してもらうしか無いでしょうね(笑)


最終的に洗浄を終えた各チャネルはこんな感じに綺麗になっています





5HP18はこれで大体のところは理解したかな・・・・


2013/02/23

ALPINA E36 B3 5HP18 バルブボディオーバーホールPt5 (Valve body repair)

サブチャネルは残り一つで、これも同様にパーツの脱落が無いように下向きで切り離します


次はメインチャネルですが、残ったボルトを外すといきなりメインチャネルが分解して事故が起きては困りますので、クランプを掛けて防止をしておきます。


メインチャネルには専用のガスケットが使われていますが新品の手持ちはありません、とりあえず開けてみて損傷が酷ければ手配をして次回まで作業は中断となります。 念のためガスケットとメインチャネルの分離には秘密のテクニックを駆使して綺麗に分離しました。

さすがにメインチャネル内には多数のアキュムレータやチェックボール等の細かなパーツがあるので相当慎重に作業を進める必要があります。


残念ながらメインチャネル内もスラッジの堆積が酷いようです、通常ならガスケット交換ですが汚れは酷いもののガスケットの弾性や状態は良いので秘密の洗浄方法を使い再利用する事にしました。


こちらは分離開放されたメインチャネルです、アキュムレータの数は4HP24に比べると多いですが更にこのチャネルにはフィルタも装備されています。 このフィルタが詰まってもトラブルになりますが幸い大きな目詰まりは確認されませんでした。


ガスケット側のプレートとメインチャネルの状態を確認していると、2箇所程アキュムレータが見当たらないところがあります。 分解作業は慎重に行っているので部品の脱落は無いと思えますが

1箇所目




2箇所目




資料を確認するとどうやら最初からこの2箇所には何も無いようです、そこでプレート側をよく見てみるとアキュムレータがある部分には擦れたあとが


一方の何も無い部分は綺麗なままです


やれやれ、一安心です。  ちなみに5HP18のバルブボディに装備されているアキュムレータには上下の方向性は無いようです、4HP24のものはすり鉢状になっており取り外して再装備するときには方向性を間違えないように注意する必要があるのですがこれはその分作業が容易です。


さてこれも洗浄して、まだ終わらない・・・


2013/02/22

ALPINA E36 B3 5HP18 バルブボディオーバーホールPt4 (Valve body repair)

さて、気を取り直して作業を続けるとしましょう。  上部チャネルの分解整備が全て終わったので今度は下部チャネルの分解です、手元の資料ではこのチャネルにも脱落部品は無いような記述ですがチャネル構造が資料と異なるケースもよくあるので念のためチャネルを下向きで分解します。


作業がちょっとやりずらいのですが


何とか一つ分解終了、どうやら資料と同じ形式のようです


ウーン、こちらもあまり宜しく無いなー


見た目では分かりにくいのですがチャネル内部通路の深さ1/5程がスラッジで埋まってます(--; ソレノイドチャネルは上から下向きに装備されていたためメインチャネルプレート上にスラッジが堆積していたのですが、こちらは下から上向きに装備されていたためチャネル通路内に堆積するわけです。


これを見て分かるように本来堆積しない筈のメインチャネル側ですら山盛りなので


もちろんこのチャネルのシリンダも全て除去して徹底洗浄します



次はメインチャネルだな・・・・

ALPINA E36 B3 5HP18 バルブボディオーバーホールPt3 (Valve body repair)

ソレノイドチャネルとその流路に極めて不穏な影を見たこのバルブボディですが、ソレノイドチャネルを分解したメインチャネル側を見るとそのトラブル原因がはっきりしました。


盛り上がり方が半端無いです・・・


もう完全に粘土層になってスラッジがへばりついています


もうちょっと拡大してみましょう


この車両は既に30万キロ以上走行しているようですが、オーナーさんは車両を入手してから適切にATFの定期交換をされています。 つまり何が言いたいかお分かりだと思いますが、ATFの定期交換だけでは駄目なんです



一般のオーナーさんに比べてかなりこまめにATF交換をしていても、バルブボディ内部に堆積したスラッジは殆ど除去できないという結果がここにあります


皆さんの車両のATも結局はこんな感じですよ、ATF交換したら壊れるとか言われるのはこれが真実です。 バルブボディはちゃんと分解洗浄しましょう!


2013/02/20

ALPINA E36 B3 5HP18 バルブボディオーバーホールPt2 (Valve body repair)

気を取り直して作業を進めます、このサブチャネルにはチェックボールなど脱落部品は無いので取り外したらメインチャネルに残っているボルトをそれぞれの固定位置に移植していきます。 この作業をしないとのちに組み上げするときボルトの正確な戻し位置が分からなくなり大変な事になります。



全部のボルトを実装したらピストンシリンダの分解に入ります



分解し終えたチャネルは洗浄トレイで綺麗に汚れを落とし、シリンダを組んで保管をしておきます。


次は隣のソレノイドチャネルを同じように分解していきます



このバルブボディにはプレッシャレギュレータのほかシフト制御用のソレノイドが多く実装されています



プレッシャレギュレータには4HP-24と同じようにゴミの侵入を防ぐフィルタが実装されています、まーこれは殆ど気休め程度の機能なんですがATFフィルタが破損して金属片などが侵入したときには一応これでキャッチはできるのは間違いありませんが。



プレッシャレギュレータのフィルタがよく目詰まりを起こして障害を起こすケースもあるのですが今回は違うようです、では残りのシフトソレノイドをそれぞれ確認していきましょう

一つ目のソレノイド、ん?・・・



二つ目のソレノイド、ってダメダメ君です・・・



二つでこの状態と言う事は、まさか・・・



はい、その後も全滅です(--;



ウーン、詰まってるし・・・・