とにかくE34と違い国内のネット上にはメンテナンス情報と言えるものが殆ど無いのです、海外サイトにはいくつかオーナーサイトがあるのを確認できていましたが身近で維持整備に関して情報共有やアドバイスを貰える環境が無いと言うのはまさに致命的でした。
とは言っても今更どうにかなる訳でも無いので、たまたま関東エリアで当時活動をしていたE32ClubJapanに足を運んでみたりしてました。 既に相当古い車両なのでそうしたクラブでも東京近郊のメンバーは数名しかおらず、その中でもV12を所有して運行しているオーナーは2人だけでした。
足回りなどE34と共通するようなトラブルに関しては皆さん対処方法もご存知な訳ですが、流石にV12の機関トラブルや電装系や油圧制御系といった部分について詳しい人が居る訳も無く、こうしたグループは整備よりもツーリングを好む傾向が強くなってしまいます。 勿論、車両の楽しみ方は人それぞれですし、お仲間として車両に関する色々な話題を共有する事はとても楽しかったのですが。
この頃は私もHPや掲示板で多少の情報発信をしていた訳ですが、クラブミーティングへの参加予定などを知らせていたところ東京に住むある750オーナーの目にとまります。 そのオーナーというのはドイツ本国のBMW情報掲示板では超有名なあのShogunでした、このShogunが東京在住であった事は後に私自身に大きな転機をもたらします。
そして、Shogunとの初見です。 ツールでシステムチェックをするShogun
このときShogunは奥様とご一緒に参加されたので各メンバーとのコミュニケーションに問題はありませんでした、私はてっきりドイツ語オンリーなのかと思ったのですが英語を第二言語として流暢に話す事がわかり二人で色々と論議を展開します。
私がV12に関する情報が少なくて困っていると言うと聞きたい事があればいつでも連絡すればいいと名刺にメールアドレスと電話番号を書いてくれました。
その後、何度かメール交換しているとShogunも自身でメンテナンスをしたいと思ってたが周囲にずっとオーナーが居ない状況だったので何も出来ず悔しい思いをしていたそうです。 情報の提供や部品の手配なら本国から幾らでもできるから一緒にやらないかとお誘いを受けました、こちらとしてもV12に関する情報や協力者が出来るのは願ってもない事であり喜んでお受けしたのはご想像通りです。
Shogunと親しくしているHairywithit氏や奥様のご友人等も加わり日々格闘の幅は広がっていきます、暫くしてウィンドレギュレータのトラブル対処を模索しているとその輪にJB1氏が加わり、更に若手ホープの寺爺氏などお互いが目指している方向性が一致し気がつけば強力なWrenchグループが形成されていました。
V12グループの全ての出会いはここから始まったと言えます