本来ATのシフトはバルブボディのアキュムレータによりスムーズな繋がりを見せるのですが、使用が進むにつれてシフトショックが増えたりタイムラグが短くなったりする傾向にあります。 更に厄介なのはアルピナは専用のTCU(Transmission Control Unit)が実装されていて、これがノーマル車両では通常域で作動しないロックアップクラッチを2速から併用するシステムになっている点です。
シビアな油圧でATのシフトは作動していますがロックアップクラッチと一般のA~Fのクラッチを同時に作動させるには、運行時に規定油量と規定油圧が維持されていることが必須になるようです。 以前に私の車両のシフトショックが改善されなかった原因はここにあり、バルブボディ内部にある油圧モジュレータのスプリングテンションの調整が必要でした。
適切な油圧と油量が確保されている場合にはアルピナであってもシフト移行は非常にスムーズになります。 これが逆に滑っていると感じる感覚になっていたようで、車両を運転させて貰ったところ滑りでは無く単に正常なだけでした。